1.看護師の転職方法
Chapter1 看護師の転職事情
社会全体を見ると、長引く不況のために雇用環境は年々厳しさを増していますが、少子高齢化が進展する社会状況の中で、医療の中心を担う看護師の求人は逆に増加しています。下記は平成18年の平成23年の全体の有効求人倍率と看護関連職種の有効求人倍率の推移です。
| 看護師の有効求人倍率 | ||
|---|---|---|
| 平成18年度 | 平成23年度 | |
| 全体平均 | 1.1 | 0.59 |
| 保健師、助産師、看護師 | 2.48 | 2.66 |

この表を見ると、全体の求人倍率がここ5年間で半減しているのに対して、看護師求人は増加傾向にあり、看護師1人に対して2件以上の求人があり、完全に売り手市場であることがわかります。また、年収に関してもサラリーマンの年収が大幅に低下しているのに対して看護師の収入は増加しています。このことからも看護師は売り手市場であるということがわかります。
一方で看護師の仕事は肉体的にも精神的にもハードで離職率が高い傾向にあります。また、看護師の大部分は女性であり、結婚・出産後のキャリアの継続も大きな課題です。結婚・出産によるライフスタイルの変化に対応するため、看護師の仕事を諦め、一度現場を離れたまま復職しない潜在看護師の増加は、慢性的な人手不足が続く医療の現場で大きな問題となっています。
これらの問題を解消するべく、最近では病院側も看護師が働きやすい環境作りに力を入れています。給料のアップや休暇を増やすといった待遇面の改善に加え、大きな病院では個室の寮の完備や24時間託児所を病院内に設置するケースも増えてきています。また潜在看護師のスムーズな復職を促すため、職場に復帰する看護婦をサポートするプログラムを導入する等、研修プログラムを強化する病院もあります。
ただし、待遇が良い職場には当然競争があり、誰もが就業できるという訳ではありません。売り手市場であっても良い職場に転職するためには、高いスキルを身につける等、個々人の努力が必要だということは変わりません。
Chapter2 看護師が活躍するフィールド
看護師が活躍できるフィールドは病院以外にも広がっています。具体的には、診療所や介護老人福祉施設、企業、健診センター、治験業界等、様々なフィールドで看護師の需要は高まっており、積極的な採用活動が行われています。
| 看護師の就業状況 | |
|---|---|
| 病院 | 62.2 |
| 診療所 | 21.2 |
| 介護老人保健施設 | 2.8 |
| 在宅サービス等 | 2.7 |
| 市町村 | 2.4 |
| 介護老人福祉施設 | 2.1 |
| 訪問看護ステーション | 2 |
| 社会福祉施設 | 1.4 |
| 看護師等学校養成所・研究機関 | 1.1 |
| 工場・事業所 | 0.8 |
| その他 | 1.4 |
| - | 100.1 |

特に近年クローズアップされることが多い介護の現場は慢性的に看護師が不足しています。昨今増え続けている介護老人施設では、看護師を一定数置かなければならないというルールがあるため、条件を満たすために好条件(※日勤のみ)が提示される求人も少なくありません。また、訪問看護ステーションも近年増加傾向にあり、看護師の求人も増加傾向にあります。
また製薬会社等の医療系企業での求人も増加しています。特に新薬開発のための臨床現場において活躍するCRC(治験コーディネイター)は、直接患者さんと対面してデータをとったり、心のケアを行う必要があるため、経験がある看護師を積極的に採用しています。また、CRC等、企業に勤める看護師は夜勤がなく残業が少ないというメリットがあるので、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができるでしょう。
このように看護師が活躍できるフィールドは多岐に渡ります。病院勤務に悩んでいる方や、看護師としてのキャリアを別のフィールドで活かしたいと考えている方は、病院にこだわらず他の業界への転職を視野に入れることも一つの手段と言えるでしょう。
Chapter3 看護師の転職方法
下記に看護師の転職方法として一般的な5つの方法をまとめました。
| 看護師の転職方法 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 求人数 | 転職活動の自由度 | 書類作成・面接支援 | 条件交渉 | 備考 | |
| ハローワークを活用 | ○ | ○ | △ | △ | 参考:ハローワーク |
| 該当の病院へ直接応募 | - | ○ | - | △ | - |
| 友人・知人の紹介 | - | - | - | ○ | - |
| 転職サイトを活用 | ○ | ◎ | ○ | × | 参考:医療人材ネット |
| 人材紹介会社を活 | ◎ | △ | ◎ | ◎ | 参考: |
それぞれの方法にメリット、デメリットがありますが、この5つの方法の中で最も効率が良いのは看護師専門の人材紹介会社を活用した転職活動と言えるでしょう。
日々忙しい業務をこなしている在職中の看護師にとって、自分の希望に合った転職先を見つけることは容易ではありません。人材紹介会社は転職先の選定に加え、書類作成や面接の支援、病院側との条件交渉までサポートしてくれます。また、多くの病院や企業がHP等に求人を出さず、人材紹介会社を介して採用活動を行っているため、登録しておくことで仕事の選択肢も広がります。
人材紹介会社へ登録するには、キャリアコンサルタントとの面談が必要となるため、少し手間がかかりますが、これらのサービスが全て無料で受けられる訳ですから活用しない手はありません。
転職について悩んでいる人はプロのキャリアコンサルタントに一度状況を相談してみるのも一つの方法です。転職するかどうかは別として自分のキャリアの評価や市場価値等を知る事は決してマイナスにはなりません。
転職は自分の人生をより良いものにするための選択肢の一つです。そのための手段として看護師の転職を支援するサービスを上手く活用しましょう。
| 看護師の転職を専門に支援する人材紹介会社 | ||||
|---|---|---|---|---|
| マイナビ看護師 | 看護roo! | ナースではたらこ | 看護ジャパン | |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
| 求人数 | 非公開 | 15,000件以上 | 9万件以上 | 10万件以上 |
| 対象地域 | 全国(東京、さいたま、千葉、神奈川(横浜)、大阪、名古屋、京都、兵庫(神戸)、広島、福岡、鹿児島他) | 首都圏・関西・東海地区(東京、神奈川、千葉、さいたま、兵庫、大阪、和歌山、京都、滋賀、奈良、愛知、岐阜、三重、静岡) | 全国(東京、さいたま、千葉、神奈川(横浜)、大阪、名古屋、京都、兵庫(神戸)、広島、福岡、鹿児島他) | 全国(東京、さいたま、千葉、神奈川(横浜)、大阪、名古屋、京都、兵庫(神戸)、広島、福岡、鹿児島他) |
| 特徴 | 総合人材サービス企業「マイナビ」が運営する看護師専門の人材紹介サービス。キャリアコンサルタントが自ら医療機関に足を運び、集めた情報は、質・量ともにトップクラス。看護師の定着率が低い職場は紹介しないという方針も評価できる。 | ジャスダック上場のクイックが運営する看護師専門の人材紹介サービス。首都圏・関西・東海地区に特に強く、この地域だけで15,000件以上の求人を抱えている。キャリアコンサルタントの質にも定評がある。 | 求人情報大手ディップが運営する看護師専門の人材紹介サービス。 求人ネットワークは、全国の医療機関の90%を網羅。独自の求人も取り扱う等、求人数はトップクラス。 |
パソナグループが運営する看護師専門の人材紹介サービス。 人材派遣、人材紹介の分野でトップクラスの実績を誇るパソナの強みを活かし、病院はもちろん企業向け案件も充実。病院を逆指名することも可能。 |
| ここに注目 |
|
|
|
|







